自分を知るための東洋医学《邪気①》

東洋医学では、身体が持つ病気に抵抗する力を「正気」と呼び、

体の生命活動を妨げる要因を「邪気(または邪)」と呼びます。

 

「正気」とは

生体の抵抗力や防御機能を「正気(せいき)」といいます。

「正気」は、生命活動を支える「気・血・水(津液)」や五臓「腎・脾・肝・肺・心」が正しく働くことで強くなります。

 

「邪気」とは

生体にとって有害なものを「邪気」または「邪(じゃ)」といいます。

「邪気」には、身体に害を与える飲食物や細菌・ウイルス・汚染物質、生体にとって負担となる “温度” や “湿度” なども含まれます。

また、心理的要因などにより体内で起こる変化を「邪気」として考えます。

 

「正気」と「邪気」

東洋医学では「正気」と「邪気」との戦いによって病気は生じると考えられています(邪正闘争)。

「正気」が「邪気」より強ければ病気にはならず、

「邪気」が「正気」を上回ると病気になると考えます。

「正気」と「邪気」の力が同じくらいだと、両社は押し合いへし合いの力比べとなり、この時、発熱などの “闘争反応” が現れます。

 

外邪とは

生命活動を妨げる「邪気」には《体外》から悪影響を及ぼすものと《体内》で悪影響を及ぼすものがあります。

《体外》から悪影響を及ぼすものを「外邪(がいじゃ)」と呼び、

《風邪》《湿邪》《暑邪》《燥邪》《寒邪》《熱邪》の6つがあります。

これらは、自然界の気候による「外邪」で “六淫(ろくいん)” と呼ばれます。

 

「春」《風邪~ふうじゃ~

春一番のように突然発病し、花びらを散らすような勢いで病状が急激に変化します。

「肝」の不調を招きやすくなります。

 

「梅雨~初夏」《湿邪~しつじゃ~

ジメジメした梅雨のように湿気が過剰で、重だるさや冷たさ、腫張などを招きます。

「脾」「肺」「腎」に影響しやすくなります。

 

「夏至~初秋」《暑邪~しょじゃ~

蒸し暑い日本の真夏のように、熱と湿が入り混じった状態の外邪です。

顔が赤くなる、汗が出すぎるといった症状を引き起こします。

「脾」「肺」「腎」の不調が現れやすくなります。

 

「秋」《燥邪~そうじゃ~

パサパサに乾いた枯葉のように乾燥した状態の外邪です。

「肺」に影響を与え、呼吸器や表皮のトラブルを招きやすくなります。

 

「冬」《寒邪~かんじゃ~

降りしきる雪が体の熱をどんどん奪うように、体内を冷やして「気・血・水(津液)」の巡りを悪くする外邪です。

「腎」の不調を招きやすくなります。

 

《熱邪~ねつじゃ~

これらの「邪」が変化すると《熱邪》になります。

「外邪」の影響がさらに強くなると、身体は燃えるような熱を帯びるようになります。

発熱や炎症、津液の消耗による乾燥などをもたらします。

 

通常は体に無害な自然現象でも、影響力が強くなり過ぎると「外邪」となって不調をもたらします。

特に今は《燥邪》《寒邪》に気をつけてお過ごしください。

 

続きます

 

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