自分を知るための東洋医学《肝》

「木・火・土・金・水」という「五行学説」に基づいた

「腎・脾・肝・肺・心」五臓(ごぞう)の分類を「臓象学説」と呼びます。

今回は、空に向かって伸び上がる木のような役割を持つ「肝(木)」についてです。

 

【「肝」とは】

「腎」「脾」が 《 海・湖・大地 》など 生命の基礎(土台)となります。

「肝」はその土台に根を下ろし、大地の養分を吸い上げて上へと伸び広がっていく “木” の役割を担っています。

 

「肝」が上向き・外向きに放散

「肝」は大地の養分を吸い上げて空に向かって伸びる樹木のような性質があり「気・血・水(津液)」を下部や深部から、上部や外部に放散させる働きを持っています。

「腎」と「脾」によって形作られた生命の原動力を 躍動させる役割を持つため

【陽】の側面を持っているといえます。

 

「腎」に蓄えられた生命の根源は「脾」によって増幅され、生命の原動力として利用できる形になります。

これは自然化に例えると大地の養分にあたり【陰】の要素と言えます。

 

【疏泄作用・蔵血作用】

「肝」の持つ大切な機能の一つにこの2つの機能があります。

「疏泄作用(そせつ)」

体全体に「気・血・水(津液)」を滞りなく巡らせる働きと、巡らせる量を適切に配分調整する働きのことです。

 

「蔵血作用(ぞうけつ)」

「血」の体内における流量を調節し、適切に配分することです。

自律神経を介した血管神経の働きで、血管の拡張や収縮を調整することで「血」の巡る量を調節します。

 

【「肝」の不調】

「肝」の不調の特徴は、情緒など精神面にも大きな影響を与えることです。

自律神経や血液系、骨格筋、目などに影響が及びます。

 

「虚証」と「実証」

「肝」の「疏泄作用(そせつ)」が失調すると、機能低下や亢進を招き「虚証」や「実証」の病態が生じます。

肝虚証

《「肝」の機能が低下して虚証が生じる》

「肝」にある血が不足し「肝」の機能が低下して生じる病態です。

顔色は青白くなるか黄色みを帯び、栄養不足により体つきは痩せ型になる場合が多くなります。

【顔色が青白い】

【顔色が黄色みを帯びる】

【手足のしびれ】

【痩せ型】

 

さらに

「心」に影響が及ぶと

【不眠】

【めまい】

などの症状が加わります。

 

さらに

「腎」に影響が及ぶと

【耳鳴り】

【頭痛】

などの症状が加わります。

 

さらに

「筋肉」に影響が及ぶと

【けいれん】

 

【皮膚のかゆみ】

などの症状が加わります。

 

肝気鬱結(かんきうっけつ)

《「肝」の機能が亢進(過剰に高ぶって)実証が生じる》

気の流れが滞り「肝」の機能が過剰に働いて生じる病態です。

抑うつ状態や胸脇部のはりや疼痛、大便の異常などが出る場合が多くなります。

 

【抑うつ状態】

【胸脇部のはりや疼痛】

【ため息をよくつく】

 

長期のわたると‥

【顔色のくすみ】

 

【倦怠感】

 

【腹部膨満感(お腹のはり)】

などの症状が加わります。

 

「肝」に不調が生じると、全身の生体機能に多大な影響を与えます。

そして、不調が「胃」「肺」「脾」「心」といった五臓にうつりやすく、病態が複雑化してしまいます。

 

このような「肝」の異常が見受けられたら、ストレスを避け、上手に「気晴らし」をするようにしましょう。

 

参考にしてみてください。

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